10/27~10/29に有給休暇を取って、岡山へ帰省を兼ねた一人旅に行ってきた。以前から岡山への帰省は考えていたものの、新型コロナウイルスの流行もあって、中々出来ずにいた。10月初めになって、一気に感染者数の減少。行くなら今しかない!ということで、思い切って各チケットを購入。ちなみに帰省するのは約5年振りだったりする。
高速バスに乗車、東京を出発
仕事が終わり、八重洲口鍛冶橋駐車場まで移動。ここで岡山駅行きの高速バスに乗車。今回の移動手段、飛行機か新幹線か高速バスかで悩んだ結果、高速バスを選択。値段に釣られてしまったのだが、今回の旅唯一の後悔ポイント。高速バスはキツすぎる。とても休めない。次があったら高速バスは選択しないだろう。
明朝 岡山駅に到着
日が変わり、岡山駅西口にバスが到着、降りて東口へ向かう。早速東口側の店舗が(たぶん)すべて入れ替わっていることに衝撃を受ける。しかも朝食を取ろうと考えていたマクドナルドでさえ無くなっている。と、思いきや北側に移動していただけだった。
マクドナルドで朝食を取った後、軽く岡山駅東口を散策。こちらは大幅に店舗が入れ替わっているということはなかったが、馴染みのネットカフェがホストクラブになっていた。
岡山駅から妹尾駅へ。そして国道2号線沿いを歩く
当日の予定はノープラン。実家に寄るつもりはあったものの、まだホテルのチェックインまで時間がある。とりあえず実家方向へ向かうため、瀬戸大橋線で快速マリンライナーに乗車。ここで妹尾駅で降りて国道2号線沿いを歩くことを思いつく。普通の旅であれば、まずありえないルートだろうが、今回の旅は馴染みの景色を巡るのも目的なのである。
▼大まかなルート(実際は迷って遠回りしている)
岡山市(妹尾)→早島町
▼ラーメン大統領前の看板
「Hey ウィンカー出そうぜ」。岡山県はウィンカーを出さない県として悪い意味で有名。この看板を出してる会社はKIGという警備会社らしい。ホームページにもユーモアが溢れている。
▼国道2号線の看板
▼一部の界隈には有名だった「平田食事センター」の跡地。現在は廃墟になっている。「平田食事センター」の看板の上に貼られた「LJAPAN」(?)が謎。何を売り買いしていたのだろう。
▼「平田食事センター」の奥には「楽市楽座」というゲームセンターがあった。「平田食事センター」が無くなった後も、暫くはあったと思うのだが、現在は工事現場の足場をリースする会社になっていた。「楽市楽座」、一度だけ入ったことがあるが、非常にアングラ感のあるゲームセンターだったことを覚えている。
早島町→倉敷市
▼早島町に到達。ここまで歩いて感じるのは、2号線なので車の往来こそ激しいが、歩道は自転車含めて一人も遭遇しない。横目には大量の人が存在するはずなのに、実際には誰もいないような、自分が立っている世界には、自分しかいないような奇妙な気分になる。実際は国道付近に住む人間にとって、平日朝に歩く理由がないだけなのだが。
▼「スキャンダル」。正確な時期は覚えはないが、かなり昔から廃墟だったような気がする。現在も放置されている。
ウェイトレス募集の看板もよく目につくので、いかがわしいお店なのだろうとは思っていたが、詳細は知らない。調べてみたところピンサロだったらしい。(以下リンクは平成21年に投稿されたレポ、R18要素あり)
▼「誠友義塾」の看板。上記廃墟を少し進んだ先の交差点、パチンコ屋の前に立っている。非常に目立つ位置にあるので、印象に残っている人も多いのでは?それにしてもこの看板、10年以上前から立っているような気がするけど、許可は得ているのだろか?いや、そもそも「誠友義塾」って何だ?おそらく極右団体らしいということは分かるが、それ以上は調べても全くヒットしない。
Google検索、完全一致では3件しかヒットしない。通常の検索だと「誠友」「義塾」が分割された情報ばかりで、関係ないものばかり。
▼本日最大の衝撃!下着屋AZZが閉店・廃墟化している。2号線、早島ICを利用したことのある人間なら、きっと忘れることのないインパクト。田舎には似合わないイルミネーションを放っていた看板も、すっかり白くなっているではないか。
閉店したのは3年前らしい。
閉店SALEのご案内です。本日より16日まで店内全品30%OFFになります。(表示価格から30%OFFです)展示サイズのみの販売になりますので、ご了承下さいませ。27年のご愛顧ありがとうございました♡ pic.twitter.com/iINJ9llPx7
— 下着屋AZZ アズズ 岡山 (@Azz_1st) 2018年4月9日
▼早島IC前に到達
▼Pontaの巨大バルーンが流れる車を見送る。(オリックスさん優勝おめでとうございます。)
倉敷市→実家へ
▼倉敷市に到着
▼廃墟、また廃墟。うーむ。
加須山交差点で県道74号線を左方向(南下)に進む。
▼またもや廃墟、今度はスーパー。
▼ベトコンラーメン跡地。火災で全焼していたことは知っていたが、更地になってしまった姿を見ると堪えるものがある。
そういえばクラウドファンディングするとか聞いたけど、今どうなってるんだろう?と思って調べてみたらクラウドファンディング成功している!
建設完了は来年の1月らしい。
今週の火曜日に地鎮祭を行いました。建物完成は1月22日予定となるそうです😊 pic.twitter.com/oU6Pkfx6ua
— ベトコンラーメン倉敷新京 (@BSinkyou) 2021年10月28日
▼実家に到着。今回の旅の目的の一つである帰省が完了。コロナ流行を抜きにしても、全く実家に帰っていない。次に会うときは、亡くなったときかもしれないと最近考えるようになった。だから一度は顔を出しておきたかった。
この後加須山交差点付近まで送ってもらい、2号線沿い歩きを再開。といっても特に気になる景色は無かったので写真は無し。笹沖に到着したら右方向(北上)に進み、1日目の旅の終点、倉敷駅を目指す。
1日目の宿泊地、倉敷アイビースクエア
倉敷駅に到着
1日目の宿泊地は倉敷アイビースクエア。外観は赤レンガに加え、蔦が覆っている箇所もあるレトロモダンなホテル。県民であれば外観は何度も見るが、泊まることはまずない。そういった箇所に立ち寄れるのも帰省旅の魅力かもしれない。
泊まった部屋はスタンダードルーム。部屋構成はビジネスホテルと一緒。ホテル内部・部屋は、非常に綺麗で快適。こちらは朝食付きで1泊6400円。
国道2号線沿いを歩いて感じたこと
今回の旅は、馴染みの景色を辿ることが、一つの目的であり、国道2号線を歩くことでその目的を果たすことができた。5年も経っていることから、ある程度衰退していることは想像していたものの、実際はそれを大きく上回っていた。この一部(妹尾→笹沖)の範囲を切り取って、地方衰退を論じることは滑稽ではあるが、しかし「平田食事センター」「楽市楽座」「AZZ」のようなマニアックな店が2010年以降、姿を消したこと。生き残っているお店が、パチンコ屋やカーディーラー、全国チェーンを持つ飲食店という体力のある企業ぐらいだということ。もはや寂れていくことは抗えず、そのスピードも加速しているんだと、センチメンタルな気持ちにならざるを得ない1日目であった。
1日目、歩いた距離は・・・
約28km。足がボロボロ。
そういえばこの旅行と同じ時期に、徒歩で日本横断しようとしていた大学生が炎上していた。確か1日40kmペースで歩かないと間に合わない計算だったけど、まあ無謀だよね。平坦・良天候・荷物少と、好条件だった自分でも30kmは歩けない。これを毎日+10km続けるのは絶対ムリ。