遊戯王のゲーム、エキスパート2006を攻略する記事
今回はその1。基本システムの説明とフリーデュエル(レベル1)について。
どういうゲーム?
タイトル:遊戯王デュエルモンスターズ エキスパート2006
発売日:2006年2月23日
ハード:ゲームボーイアドバンス
ゲームボーイアドバンス最後の遊戯王ゲーム
ちなみに2005年にはすでにDSソフト(ナイトメアトラバドール)が発売されている
世界大会の公式ソフトで、ストーリーは一切はない(いわゆるデュエル・シュミレーター)。パッケージは遊城十代が描かれているが、対戦相手としてさえ登場しない*1。
代わりに収録枚数はかなり多い。DSのナイトメアトラバドールや他のGBA作品(めざせデュエルキング)が多くて1000枚程度なのに対して、本作は2000枚以上。
ルールも新エキスパートルールが採用されている。当時のカードプールを懐かしみながら、ひたすらデュエルを楽しみたい人には悪くない一品かも?
え?収録枚数が本作以上で、ストーリーも楽しめるタッグフォース*2でいい?それは……そうなんですが……
初期デッキ、カードについて
初期デッキは実際に発売されていた、「ドラゴンの力」「アンデットの脅威」「灼熱の大地」「海竜神の怒り」「戦士の伝説」「魔法使いの裁き」の中から1種類を選べる。
またカバンにはSTARTER DECK 2006のカードも用意されている。
遊戯王カードWiki - ストラクチャーデッキ−ドラゴンの力−
遊戯王カードWiki - ストラクチャーデッキ−アンデットの脅威−
遊戯王カードWiki - ストラクチャーデッキ−灼熱の大地−
遊戯王カードWiki - ストラクチャーデッキ−海竜神の怒り−
遊戯王カードWiki - ストラクチャーデッキ−戦士の伝説−
遊戯王カードWiki - ストラクチャーデッキ−魔法使いの裁き−
遊戯王カードWiki - STARTER DECK(2006)
初期デッキはお世辞にも強くない。当時のストラクは実戦で使える代物ではなかった。*3
魔法罠は汎用性の高いカードが多いものの、とにかくモンスターカードが貧弱。
今作はレベル1(最初から戦える相手)でさえ、使用してくる下級モンスターの攻撃力が1800を平気で超えてくる。*4
また、強奪やライトニング・ボルテックスといった強力なカードもレベル1から使用してくるため、初期デッキではあっという間に制圧されてしまうこともしばしば。
カバンから入れ替えるとすればサファイアドラゴン、スピア・ドラゴン、聖なる魔術師ぐらいか。こちらも魔法罠は優秀なカードも含まれているが、初期デッキと被ってしまっているのがネック。
DP・カード集めについて
本作は1戦するごとにDPが貰える。デュエルの内容や対戦相手によって変動するが、体感500から1000の範囲。
ちなみに負けると数十ポイントしか貰えない。勝ちの目が薄くなったら下手に粘るより、さっさとリセットor降参*5してしまうほうがいい。
本作でカードを入手するには、デュエルで稼いだDPをパックで交換 or パスワード入力で直接入手のどちらか。
パック
1パック5枚入り(一部例外あり)で、値段は150DP~。優秀なパックはその分単価が高い。つまり1勝あたり数パックは購入できる。
パスワード
パスワードを入力することで、指定のカードとDPを交換できる。必要なDPはカードによって変動。
カードによっては大量のDPを要求される。例えば「異次元の女戦士」であれば9100DPも必要。しかし本作はパック購入時にセーブ必須なうえに、収録枚数も多いこともあり、ピンポイントでカードを狙うことが難しい。大量のDPを払う価値は十分にある。
DP稼ぎの小ネタ - 無限ループでボーナス大量獲得
貰えるDPはプレイングによってボーナスが加算されていく。例えばデュエル中に一度もダメージを受けなければ「ノーダメージボーナス」、合計6ターン以内に勝利すれば「早期決着ボーナス」など。
他にも戦闘やカードの発動を行う度にポイントが加算されていく。よって勝利が確定した場面であれば、使える魔法や罠はすべて使い切ることを意識しておきたい。
ここで注目したいのは「戦闘破壊ボーナス」である。本ボーナスは相手のモンスターを戦闘で破壊するごとに+40ポイントが貰える。紹介するのは「ジャッカルの聖戦士」を活用することで、このボーナスを荒稼ぎする方法だ。
効果モンスター
星7/光属性/獣戦士族/攻2700/守1200
このカードが相手フィールド上モンスター1体を戦闘によって破壊し相手の墓地に送った時、
そのカードを相手のデッキの一番上に戻す事ができる。
手順としては至ってシンプルで、「ジャッカルの聖戦士」で相手のモンスターを戦闘破壊→効果を発動してデッキトップに戻す→相手は同じモンスターをセットする→次のターン再び戦闘破壊……以上のループを繰り返す。デッキが0枚になったら止めを刺して終了。
これにより戦闘破壊ボーナスを荒稼ぎできるうえに、デッキが0枚の状態で勝利すると「デッキ超ギリギリボーナス」として1500DPが加算される。このループがハマると一戦で5000DP以上を入手できる。
「ジャッカルの聖戦士」は初期から購入可能なパック「PHARAONIC GUARDIAN」から入手できるうえに、レアリティもノーマルなため簡単に入手が可能なのが嬉しいところ。
意図的に狙うにはやや難しいが、狙える場面では狙っていきたいDP稼ぎの小ネタ。特に序盤のようなカードプールが貧弱な状態であれば、単純に「ジャッカルの聖戦士」のような高攻撃力カードは入れておいても腐ることはない。
フリーデュエルについて
自由にデュエルできるモード。基本の遊び。最初はレベル1の5人(体?)から対戦相手を選べる。同じレベルの各相手に何勝かすると、次のレベルの相手が解放されていき、購入できるパックも増えるという仕組み
レベル1:クリボー「クリボー&フレンズ」
遊戯&海馬&城之内が使用するカードに、クリボー+サポートカードを混ぜたデッキ。
フリーデュエルにおいて最もシンプルで、戦いやすい相手。しかし下級モンスターの攻撃力がそれなりにある(ギアフリードやマハー・ヴァイロ+黒いペンダント)ため、初期デッキではクリボー相手でさえ勝率は高くないだろう。
レベル1:スケープ・ゴート「逆境モンスターズ」
「スキルドレイン」で「可変機獣ガンナードラゴン」や「ゴブリン突撃部隊」のようなデメリットを無効化し、高い攻撃力で制圧してくるデッキ。
普通に戦うとこの上なく厄介な相手だが、対策は非常に容易。相手のサポートカードは「スキルドレイン」を補助するもので占めており、こちらの攻撃や強化を妨害するカードがほとんど入っていない。また攻撃力を強化するカードも一切入っていない。よって装備カード等を多めに入れおくことで、攻撃力2800以上*6をキープしておけば、容易に完封できる。
ちなみに「スキルドレイン」を破壊するのはおすすめしない。「スキルドレイン」は3積みされているうえに、サーチ・回収・保護するカードがふんだんに用意されており、一枚破壊したところで一時しのぎにしかならない。また「アヌビスの裁き」を発動されてしまうと、一転不利になるリスクもある。
レベル1:ワイト「ワイトキングダム」
「グラヴィティ・バインド-超重力の網-」等によるロックを活かしたデッキ。「ワイトキング」をアタッカーにしつつ、「ステルスバード」によるバーンダメージも与えてくる。
レベル1だと一番厄介な相手。ロックカードは計4枚積まれている上に、「リロード」も入っており、ロックをすり抜けることが難しい。また「ならず者傭兵部隊」「ライトニング・ボルテックス」「地砕き」といった除去カードも豊富。無対策だと太刀打ちできないが、スケープ・ゴートのようにわかりやすい対策も無い。
初期デッキに「海竜神の怒り」を選んだのであれば、「伝説の都 アトランティス」を使用することで、敵のロックを逆手に取るのもよいだろう。
レベル1:ワタポン「シャイニングパワー」
光属性デッキ。属性デッキというよりも、「マシュマロマン」や「雷帝ザボルグ」といった「光属性で優秀なカードを集めたスタンダードデッキ」といったところか。魔法罠含めて優秀なカードが多く、クリボーを一回り強くしたような相手といえる。
スケープ・ゴートやワイトと異なり特定の対策が必要ではないため、比較的戦いやすい。
レベル1:白魔道士ピケル「魔法の国のお友達」
クリボーやワタポンと同じく戦いやすい相手。
白魔道士ピケル・黒魔導師クランデッキ……なのだがピケル・クランは素の攻撃力が1200しかない上に、サポートカードの性能もパッとしないため脅威にならない。むしろ余分なカードが入っているおかげで戦いやすい。
警戒すべきは下級モンスターにヂェメナイ・エルフやお注射天使リリーが入っており、デーモンの斧や魔道士の力といった強力な装備カードが混じっている点か。
総評
序盤において、レベル1の戦いやすさは、
クリボー>白魔道士ピケル>ワタポン>スケープ・ゴート>ワイト
と評する。逆に対策を加えれば
スケープ・ゴート>クリボー>白魔道士ピケル>ワタポン>ワイト
ワイトに関しては序盤はお祈りが多くなってしまうだろう。
続く
本当は一つの記事で完結させるつもりだったが、思ったより長くなってしまったので、他のレベルや他のコンテンツについては別記事で。